ブログというより文章を書くときは、自分がどう伝えるかではなく、相手にどう伝わるかが重要です。
また、自分が知りたいことの順序ではなく、相手が知りたいことの順序で書いていきます。
物語は起承転結で書かれていることが多いのですが、ブログ記事の場合は起承転結をぶっ壊して書くことが良いと思います。
商品紹介などで訪問者に伝えたいときには順序があります。
販売したい商品を紹介するときにその順序は重要です。
起承転結をぶっ壊す
物語は起承転結がはっきりしている方が読みやすいのですが、ブログや記事は違います。
起承転結をバラしてまず結果の一部を伝えることで記事に対する興味あるいはベネフィットをもたせます。
そして最後に結果の残りつまりは結論を伝えるということです。
つまり
結(果)→転→起→承→結(論)
となるわけです。
たとえば、誰でも知っている「桃太郎」を例にしてみます。
日本昔話 桃太郎
起むかしむかしおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ柴刈に、おばあさんは川へ洗濯に行きました
おばあさんが川で洗濯しているとそこに大きな桃がどんぶらこと流れてきました。
おばあさんはその桃を持って帰り、おじいさんと食べようと割ってみると中から赤ちゃんが出てきました。
びっくりしたおじいさんとおばあさんでしたが、子宝に恵まれたと喜び、その子を桃太郎と名付けました。
承桃太郎はすくすく育ち、とても逞しい少年になりました。
その頃村には鬼がやってきて村人をいじめては財宝を奪い取っていました。
桃太郎は「村人を苦しめる鬼をやっつけてやる」と思いたち、鬼が住んでいる鬼ヶ島へ鬼退治に行く決心をしました。
転鬼退治に行く時ひとりでは大変なので、お供として猿、犬、キジにきびだんごを渡し、仲間になってもらい、一緒に鬼ヶ島へ行くことになりました。
結鬼ヶ島に渡り、猿、犬、キジと共に大活躍。
鬼退治をし、鬼が持っていた財宝を村に持ち帰り、村人に分け与え、皆に喜ばれ、一生平和に暮らしました。
というのが一般的な物語ですが、これをブログ風の文章に変換してみます。
【最新】桃太郎 猿、犬、キジと鬼退治で宝物を村へ戻すまでのすべて
結果鬼ヶ島へ鬼退治に向かった桃太郎はお供の猿、犬、キジとともに八面六臂の活躍で鬼を退治し、鬼たちが村人から巻き上げた財宝を持ち帰ったということです。
転 <h2>お供を従えて戦いに臨む</h2>鬼ヶ島へ行く際、一人では危ういと感じた桃太郎は、おばあさんが作ってくれたきびだんごを猿、犬、キジに渡し、同行してもらうことの了承を得ました。
起 <h2>桃太郎ってどんな人</h2>桃太郎はおじいさんとおばあさんの老夫婦が育てたということです。
おばあさんが川で洗濯中に流れてきた大きな桃に入っていたのです。
桃から生まれたので「桃太郎」と名付けられたとのことです。
大事にすくすくと育ち、逞しい少年になりました。
承 <h2>鬼退治について</h2>鬼は村にやってきてかなりの悪さをはたらき、村人が大事にしていたものを次々と奪っていきました。
そのため、村人たちはかなり困っていた様子が伺えます。
結論 <h2>まとめ</h2>鬼退治をした桃太郎は、持ち帰った財宝を村人に分け与え、その後も順風満帆な人生を送ったといいます。
私個人が思うところは、鬼退治の際に持ち帰った宝物は他の村の宝物があったはずですが、それは戻してあげたのかどうかということがかなり気になるところです。
いかがでしょうか?ブログっぽくないですか?
キーワード(桃太郎,鬼退治,宝物)を最初に入れておくことでSEO的にもいいんじゃないでしょうか。
このように起承転結をバラし、結果を最初に持って来ることで訪問者が「財宝どうなったんだろう?」と感じ、最後まで読んでくれるということです。
伝える順序について
例えばあなたが好きなラーメン屋さんを人に勧める場合です。
このラーメン屋さんには5つの特徴があるとします。
- 魚介系豚骨の旨味
- トッピングのチャーシューの味付けが特徴的
- 食べている途中にオリジナルの特性調味料を入れると味が変わる
- 麺は最初中太だが替え玉で細麺をチョイスでき2度楽しめる
- ランチタイムには餃子が100円
(適当に作っています。1から5の順番で伝えたい順序になっていると仮定します。)
通常なら箇条書きで順番はどうあれ、相手に伝わるかもしれません。
しかし相手に効率よく伝えたいのなら順番があります。
この箇条書きを一つの文章にすれば
「まず、魚介系豚骨の旨味があります。
次に、麺は最初中太だが替え玉で細麺をチョイスでき2度楽しめます。
さらに、ランチタイムには餃子が100円となっています。
そして、食べている途中にオリジナルの特性調味料を入れると味が変わります。
最後に、トッピングのチャーシューの味付けが特徴的です。」
となります。
「まず、次に、さらに、そして、最後に」と箇条書きの頭に接続詞を加えます。
人に話す時はこれで良いのでしょうが、この場合でも、人の記憶に残るのは最初の特徴と最後の特徴しか残りません。
それでも言いたいことは伝わります。
これを文章にする場合は、まず5つの中で伝えたい順番に並び替えます。
伝えたい順番を変える
ここがキモなのですが、段落に区切るときは1⇛4⇛5⇛3⇛2の順で書いていきます。
一番伝えたいことを最初に知らせる
これは当たり前でしょうが一番最初に伝えたいこと・ベネフィットを伝えます。
「魚介系豚骨の旨味」
鰹節には枕崎産の枯れ節を、アゴは長崎県産のアゴを使用し、豚は県産豚の骨を利用していますので・・・・・
など、しっかり伝えてください。
二番目から四番目まではどうでも良い
二番目から四番目まではどうでもよいというと語弊がありますが、人は最初の情報は頭に入ってくるのですが、真ん中の情報は抜けてしまいがちです。
最後に付け加えて伝えたい内容などは、ど真ん中に配置します。
あえて言うなら最後から二番目くらいは記憶に残ります。
一番最後に二番目に伝えたいことを書く
二番目に伝えたい事は割りと重要なことなので、一番最後に書きます。
「トッピングのチャーシューの味付けが特徴的」
一番最初に魚介豚骨のスープを想像しているのでそのスープに秘伝の味付けしたチャーシューがトッピングされることを最後に想像させます。
途中のうんちくは頭から去っていきやすいのです。
印象に残るところは
記事を読むとき、積読(つんどく)する人が多いと思われます。
最初に興味がある記事冒頭のいちばん大事な部分を読みます。
そして、ザッと見て最後の文章を見ます。
と、いうことは最初と最後に伝えたいことを配置することで、自分の伝えたいことの7割が伝わります。
最初にベネフィットがあれば尚更です
最初と最後を見て興味を抱けば、後からじっくり記事を読んでいきます。
起承転結も伝えたい順番も同じ
起承転結はバラバラにして最初に「結果・ベネフィット」と最後に伝えたい「結論」を書いています。
伝えたい順番も最初と最後に伝えたいことを書いています。
そのことで「伝える」のではなく「伝わる」ようになります。
自分がどう伝えるかではなく、相手にどう伝わるかを考えると、訪問者は最初と最後を見て必要な情報かどうかを判断するということになります。
文章の書き方、いわゆるライティング力を高めることでブログへ訪問率が上がりますし、滞在率も上がります。
LPの書き方は別の書き方がありますが、それは機会があればお伝えいたします。
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