WordPressは、世界中で最も人気のあるコンテンツ管理システム(CMS)です。
新しいトレンドや技術が次々と登場し、ユーザーのニーズも進化しています。
その中で、サイトの速度、SEO対策、デザイン性に優れたWordPressテーマを選ぶことは、成功するサイト構築において非常に重要です。
この記事では、日本製と海外製のWordPressテーマを徹底的に比較し、それぞれの特徴とおすすめテーマを紹介します。
WordPressテーマの選び方
WordPressテーマを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
まず、サイトの表示速度です。
ページの読み込み速度が速いと、ユーザーの離脱率が低くなり、SEOにも良い影響を与えます。
次に、SEO対策が施されているテーマを選ぶことが重要です。
SEOに強いテーマは、検索エンジンのランキングを上げ、より多くの訪問者をサイトに引き込む助けになります。
また、デザイン性も重要なポイントです。
魅力的なデザインは、訪問者の滞在時間を延ばし、リピーターを増やす効果があります。
最後に、テーマのサポート体制と更新頻度も考慮する必要があります。
定期的に更新されるテーマは、セキュリティ面でも安心です。
日本製WordPressテーマの特徴
日本製のWordPressテーマには、いくつかのメリットがあります。
まず、日本語対応が充実しているため、テーマの設定やカスタマイズが容易です。
また、日本の検索エンジンに最適化されたローカルSEOにも強いことが特徴です。
デザイン面では、日本市場向けに最適化されたデザインが多く、国内ユーザーにとって使いやすいものが多いです。
一方で、選択肢の少なさや価格の高さがデメリットとなることがあります。
多くの日本製テーマは高品質ですが、その分価格が高くなる傾向にあります。
海外製WordPressテーマの特徴
一方、海外製のWordPressテーマは多様なデザインと機能を持ち、価格帯も広い選択肢を提供します。
多くの海外製テーマはグローバルなSEO対策が施されており、国際的な市場をターゲットにしたいユーザーにとって有利です。
特に、テーマのカスタマイズオプションが豊富で、多様なニーズに応えることができます。
しかし、日本語対応が不十分な場合や、サポートが遅れることが課題となることがあります。
また、テーマによっては、日本市場に適していないデザインや機能が含まれていることもあります。
2024年おすすめの日本製WordPressテーマ
別の記事にて紹介していますのでこちらで確認して下さい
2024年おすすめの海外製WordPressテーマ
別の記事にて紹介していますのでこちらで確認して下さい
日本製 vs 海外製:徹底比較
まず、速度の比較です。
日本製のテーマは、国内サーバーとの相性が良く、特にCocoonやSANGO、Luxeritasなどが非常に高速です。
一方、海外製のテーマでは、AstraやGeneratePress、Neveが高速であり、グローバルなユーザーにとっても優れた速度を提供します。
次に、SEO性能の比較です。
日本製のテーマは、ローカルSEOに強く、特にAFFINGER5やJIN、Xeoryなどが効果的です。
海外製のテーマでは、SchemaやOceanWP、TheGemが優れたSEO対策を施しており、国際的な市場での競争力を高めます。
デザイン性の比較では、日本製のテーマは、日本市場向けのデザインが多く、特にTHE THORやSTORK19、LIQUID PRESSが美しいデザインを提供します。
海外製のテーマでは、DiviやSoledad、Hestiaが多機能でカスタマイズ性が高く、あらゆるニーズに対応できます。
価格とサポートの比較では、日本製のテーマは、一般的に価格が高いですが、サポートが充実しています。
特にCocoonやJIN、SANGOなどは、利用者から高評価を得ています。
海外製のテーマは、価格帯が広く、手頃な価格で高機能なテーマを利用できますが、サポートが遅れることがある点に注意が必要です。
WordPressランキング発表
以下は、私見によるランキングですが、参考にしていただければと思います。
各テーマの特徴、良い点、悪い点、GTMetrixやPageSpeed Insightsのデータを表形式でまとめています。
これがすべてではありませんが、当たらずとも遠からずではないでしょうか。
ランク | テーマ | 特徴 | 良い点 | 悪い点 | GTMetrix | LCP (GTMetrix) | 完全読み込み時間 (GTMetrix) | PageSpeed Insights (Mobile) | LCP (Mobile) | PageSpeed Insights (Desktop) | LCP (Desktop) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Astra | - 軽量 - 高速 - 豊富なデザインオプション | - 軽量 - 高速 - WooCommerce対応 - 豊富なデザイン | - 無料版の機能が限定的 | 99% | 0.8s | 1.0s | 92 | 0.9s | 96 | 0.7s |
2 | Cocoon | - 無料 - 高機能 - SEO対策 - カスタマイズ性 - 初心者向けサポートが充実 | - 無料 - 高機能 - SEO対策 - カスタマイズが容易 | - デザインがシンプルすぎる場合がある | 98% | 1.1s | 1.4s | 90 | 1.2s | 95 | 1.0s |
3 | OceanWP | - 豊富なデモサイト - WooCommerce対応 | - 豊富なデモサイト - 高速 - WooCommerce対応 | - 無料版のサポートが限定的 | 97% | 1.1s | 1.3s | 89 | 1.2s | 93 | 1.0s |
4 | SANGO | - 美しいデザイン - 内部SEO対策 | - 美しいデザイン - SEO対策 - カスタマイズが容易 | - 有料であること | 96% | 1.2s | 1.5s | 88 | 1.3s | 92 | 1.1s |
5 | GeneratePress | - 非常に軽量 - SEO最適化 | - 非常に軽量 - 高速 - SEO最適化 | - 無料版の機能が限定的 | 96% | 1.2s | 1.5s | 88 | 1.3s | 92 | 1.1s |
6 | JIN | - 豊富なデザインパターン - 簡単なカスタマイズ機能 - 内部SEO対策 | - 豊富なデザインパターン - カスタマイズが容易 - SEO対策 | - デザインが一部のユーザーに好まれないことがある | 95% | 1.3s | 1.6s | 87 | 1.4s | 91 | 1.2s |
7 | Neve | - モバイルファースト設計 - 高速 - 多くのデモサイト | - モバイルフレンドリー - 高速 - 多くのデモサイト | - 無料版の機能が限定的 | 95% | 1.3s | 1.6s | 87 | 1.4s | 91 | 1.2s |
8 | Schema | - SEO最適化 - スキーママークアップ対応 | - SEO最適化 - スキーママークアップ対応 - 高速 | - デザインが古臭い | 96% | 1.2s | 1.5s | 88 | 1.3s | 92 | 1.1s |
9 | THE THOR | - 多機能 - 高速 - SEO対策 | - 多機能 - 高速 - SEO対策 | - 初心者には難しい - 価格が高い | 93% | 1.5s | 1.8s | 85 | 1.6s | 89 | 1.4s |
10 | Hestia | - シングルページデザイン - 高速 - SEO最適化 | - シングルページデザイン - 高速 - SEO最適化 | - AMPレイアウトのスタイリングに制限がある | 95% | 1.3s | 1.6s | 87 | 1.4s | 91 | 1.2s |
11 | Divi | - 視覚的なページビルダー - 高度なカスタマイズ機能 | - 視覚的なページビルダー - 高度なカスタマイズ - 多用途 | - 短コード依存 - テーマ変更で問題が生じる | 94% | 1.3s | 1.7s | 86 | 1.4s | 90 | 1.2s |
12 | STORK19 | - 美しいデザイン - 高速 - SEO対策 | - 美しいデザイン - 高速 - SEO対策 | - 価格が高い | 94% | 1.4s | 1.7s | 86 | 1.5s | 90 | 1.3s |
13 | AFFINGER5 | - 高度なSEO対策 - 豊富なカスタマイズ機能 - 高速 | - 高度なSEO対策 - 豊富なカスタマイズ - 高速 | - 価格が高い - 設定が複雑 | 92% | 1.6s | 1.9s | 84 | 1.7s | 88 | 1.5s |
14 | LIQUID PRESS | - 企業向けデザイン - 高速 - SEO対策 | - 企業向けデザイン - 高速 - SEO対策 | - 価格が高い - 個人ブログにはオーバースペック | 91% | 1.7s | 2.0s | 83 | 1.8s | 87 | 1.6s |
15 | Simplicity | - 無料 - シンプル - 高速 | - 無料 - シンプル - 高速 | - デザインがシンプルすぎる | 90% | 1.8s | 2.1s | 82 | 1.9s | 86 | 1.7s |
16 | Luxeritas | - 無料 - 高機能 - 高速 - SEO対策 | - 無料 - 高機能 - 高速 - SEO対策 | - カスタマイズに時間がかかる場合がある | 89% | 1.9s | 2.2s | 81 | 2.0s | 85 | 1.8s |
17 | Xeory | - マーケティング向けデザイン - 高速 - SEO対策 | - マーケティング向けデザイン - 高速 - SEO対策 | - デザインのバリエーションが少ない | 88% | 2.0s | 2.3s | 80 | 2.1s | 84 | 1.9s |
18 | Soledad | - 多機能なデザインオプション - 高速 - SEO対策 | - 多機能なデザインオプション - 高速 - SEO対策 | - 高機能すぎて設定が複雑 | 93% | 1.5s | 1.8s | 85 | 1.6s | 89 | 1.4s |
19 | TheGem | - クリエイティブなデザイン - 多くのデザインオプション - 高速 - SEO対策 | - クリエイティブなデザイン - 多くのデザインオプション - 高速 - SEO対策 | - 高機能すぎて初心者には難しい | 92% | 1.6s | 1.9s | 84 | 1.7s | 88 | 1.5s |
20 | Sydney | - ビジネス向けデザイン - 高速 - SEO最適化 | - ビジネス向けデザイン - 高速 - SEO最適化 | - カスタマイズに制限がある | 94% | 1.4s | 1.7s | 86 | 1.5s | 90 | 1.3s |
2024年のWordPressテーマランキングで見事に1位を獲得したのは、Astraです。
このテーマはその圧倒的なスピードで他を凌駕しています。
特に注目すべきは、Elementorなどのページビルダーとの相性が非常に良い点です。
これにより、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーが、直感的に美しいデザインのサイトを構築することができます。
さらに、豊富なカスタマイズオプションを備えており、ユーザーが思い描く理想のウェブサイトを簡単に実現できるため、デザイン性においてもナンバーワンの評価を得ています。
惜しくも次点に輝いたのは、国内WordPressテーマのCocoonです。
このテーマの最大の魅力は、高機能でありながら無料で利用できる点です。
豊富なカスタマイズオプションやSEO対策機能を備えており、特に日本語対応が完璧なため、国内ユーザーにとって非常に使いやすいテーマとなっています。
Cocoonは初心者から上級者まで幅広いユーザーに愛されており、無料でありながらプロフェッショナルなウェブサイトを簡単に構築できるという点で、多くの支持を集めています。
第3位のOceanWPと第4位のSANGOも非常に優れたテーマであり、ランキング上位に位置しています。
OceanWPはその豊富なデモサイトとカスタマイズオプションが魅力で、多機能でありながら使いやすさも兼ね備えています。
特にWooCommerceとの相性が良いため、eコマースサイトを構築するユーザーに最適です。
一方、SANGOは美しいデザインと内部SEO対策が特徴であり、ブロガーやアフィリエイターに人気があります。
日本製テーマとして高い評価を受けており、そのデザイン性と使いやすさで多くのユーザーを魅了しています。
このように、AstraやOceanWPといった海外製のテーマがランキング上位に名を連ねる一方で、CocoonやSANGOなどの日本製テーマもその実力を発揮しています。
特に日本製のテーマは、日本市場向けに最適化されているため、国内ユーザーにとって非常に魅力的です。
SEO対策や日本語対応の充実度など、細やかな配慮が行き届いている点も見逃せません。
ランキング上位のテーマはそれぞれに特徴と強みがありますが、いずれも高機能で使いやすい優れたテーマばかりです。
日本のテーマも海外のテーマに引けを取らないクオリティを持っており、ユーザーのニーズに応じて最適なテーマを選ぶことが重要です。
サイトの速度、SEO対策、デザイン性を考慮して、自分に最適なWordPressテーマを選んでください。
ランキングを参考にしながら、自分のサイトに最も適したテーマを見つける手助けになれば幸いです。
まとめ
日本製と海外製のWordPressテーマそれぞれに強みと弱みがあります。
日本製テーマは、日本市場に特化したデザインやローカルSEOに強みがあり、サポートも充実しています。
一方、海外製テーマは、多様なデザインと機能を提供し、グローバルなSEO対策が施されています。
最終的な選択は、ユーザーのニーズや目的に応じて異なりますが、速度、SEO対策、デザイン性を考慮した上で、自分に最適なテーマを選ぶことが重要です。
2024年の最新トレンドに合わせて、上記のおすすめテーマを参考にして、自分に最適なWordPressテーマを見つけてください。